自分の子供を「いじめる側」にさせないための秘訣5つ

毎日ニュースで「いじめ」の三文字を見かけない日がないほど頻発しているいじめ。

自分の子供がいじめられる側になったらもちろんのこと、いじめる側になった場合もショックと哀しみは大きいものです。

よく言われることですが、ほとんどのいじめにおいて、いじめられる側にはっきりした原因があるわけではありません。

自己主張ができない等、いじめに遭いやすい性格のタイプはあるようですが、だからと言ってそういうタイプの子供が必ずしもいじめられるとは限りません。

良好な人間関係を保ちながら学校生活を送っている子供もたくさんいます。

ではなぜ、いじめがおこってくるのでしょうか?

いじめは、ある子供が他の子供を「いじめてやりたい」と思う動機やきっかけがあって、はじめて成立するものです。

そして、その動機やきっかけ自体は、一見些細なものですが、それがいじめにつながる行為に発展していくかどうかは、いじめる側の子供の心理状態に大きく関わっています。

では、いじめる側の子供はどういう心理状態なのでしょうか?

いじめっ子の心理は?

いじめは「欲求不満」「自信のなさ」の表れです。

欲求不満

「欲求不満」は、親が忙しくてあまりかまってもらえない等で、親から愛情を注いでもらっている実感がないことが原因であることが多いです。

下に兄弟が誕生したとたん、赤ちゃんのお世話で手いっぱいのお母さんになかなか相手をしてもらえなくなった兄や姉が、幼稚園で乱暴になり、他の子に意地悪をするようになった等は、その典型的な例でしょう。

「欲求不満」を早い時点でカバーし、親がその子供のことを生まれた時からずっと愛し続けていることが十分伝わればよいのですが、フォローが足りなかったり、子供の心理状態に気づかなかった場合、「自分は愛されない存在なのだ」という誤解を生み、それが子供の「自信のなさ」につながっていくことがあります。

自信のなさ

「自信のなさ」とは、ありのままの自分を肯定できないことです。人は人、自分は自分と考えることができないので、人と比べることでしか、自分の価値を見いだせなくなっています。

日常的に親に褒めてもらう機会が乏しい、あるいは親の要求基準が高すぎて、どんなに一生懸命努力しても親を満足させられないことで疲弊している子も、自分に自信が持てず苦しんでいます。

そういう子供は、人と比べて上か下かと優劣をつけることがすべての価値基準となっているので、人を貶めてでも上に立とうとします。

そうして人を貶めることで相対的に優位に立ったつもりになることでしか、自分を肯定できなくなっているので、自分の“立ち位置”“居場所”を守るために、いじめをやめられなくなってしまうのです。

嫉妬心から自分より成績がよい・運動神経が良いなど、自分の居場所を脅かしそうな優等生タイプをいじめることもあります。

また、過去にいじめられる側だった子供が、今度はいじめる側に回って自分を守ろうとする場合は、自分より下の存在を作りあげることで自己を守っていたいじめっ子たちから学んだ結果といえるでしょう。

いずれにしても、自信がないとは、「自尊感情が乏しい」ということです。

人は人、自分は自分、ものすごいスーパースターではないかもしれないけど、自分という存在は決して捨てたものじゃないよ、と淡々とでも自分を受けとめることができるかどうか。

それが、自分を肯定しているということです。

それにはやはり、上述してきたように、親の子供への関わり方が大きく影響しています。

では、親は子供にどのように関わっていくことで、子供がいじめる側にならないように自尊感情を高めていけるのでしょうか?秘訣を5つ挙げてみます。

自分の子供を「いじめる側」にさせないための秘訣5つ

まず、親である自分自身が「いい親」になろうとしない

自分が小さなころから親や先生に評価され続けてきたため、親になった今も「いい親」と世間に評価されたいと思っていませんか?

そして、子供に過度に厳しいしつけをしたり、勉強をさせていい成績をとらせようとしていませんか?

人の評価を気にする親は、自分の評価を上げてくれないような子供に対して冷たい態度をとってしまうことがあります。

また、子供が子供らしい欲求を満たすことをないがしろにしがちです。

それらが積み重なると、子供の欲求不満や、親への不信感につながっていくことが多々あります。

世間体を気にして自分をいい親に見せようとするのではなく、まず子供の本音や欲求と向き合う覚悟を固めてください。

子供は自分の評価を高める道具ではありません。

自分の親が子供のことが第一で、何かあったときには世間に立ち向かってでも自分を守ってくれる存在であると子供に伝わることが、子供にとっての安心感と自尊感情を生みます。

「正しさ」がすべてではない・「愛情」と「やさしさ」をベースにした子育てを

正義や正しさとは大切な観念ですが、これでないとだめだ、これができないとだめだという「正しさ」は、「正しくないものは悪だ」という考えに結びつきます。

正しさを振りかざす親の子供は、その結果「正しくない状態」の人を悪として攻撃してしまう場合があります。

「正しさ」で人を裁くことは、度を過ぎるといじめや仲間外れに発展しかねない危うさがあるのです。

また、自分や社会が正解としていること、たとえば高学歴を身につける、収入や地位の高い職業につく、などを子供に強要する行為が子供を追い詰めてしまうことも。

「みんな仲良くしないといけない」と親や先生から諭されることが、かえっていじめを生んでいるのでは?という有識者もいます。

「正しい」ということよりも大切なもの・ベースにしたいものは何か、を忘れずに子育てしたいものです。

子供と他の子を比べず、子供が好きなこと・得意なことを見つけてあげる

他人と比較されることが、価値基準が「人より上か下か」につながることがわかっていても、現実にはなかなか難しいと思います。

つい兄弟を比べて「お兄ちゃんはあなたくらいの齢ではこれくらいできたのに・・・」などと言ってしまい後悔することも。

しかし、子供の個性はほんとうに千人いれば千通りあります。

どの子にも必ず何か一つ、得意なことや好きなことがあるはずです。

例えば、料理の支度をはじめたらすぐに手伝ってくれるとか、部屋が片付いているなど、些細なことでもよいので、それぞれの子供ができる良い点をほめてあげましょう。

好きなことや得意なことが自分にもある、という感覚は子供の自尊心を高めてくれます。

なお、ほめるといっても誰かと比べてほめるのはNGです。

他人と比べて優劣をつけるのではなく、あくまでその行為自体のすばらしさに着目するようにしましょう。

また、何かに取り組んでうまくいかなくても結果を責めたりせず、子供の努力を認めて励ましていきましょう。

子供が自分の気持ちや考えを表現できるように働きかける

自分の気持ちが表現できないと、いじめられる側のターゲットになりやすいですが、いじめる側の子供も、自分の感じていることを言語化できない、あるいは親や先生に話すことができないために、いじめという行為で発散している場合があります。

家庭ではまず、あいさつからはじめて、子供と話す機会をなるべく持つようにしてみてください。

その時子供にもあいさつを強要するのはNGで、返事が返ってこなくても、親からまず声をかけるようにしましょう。

親が自分から感じていることを、自分を主語にして率直に子供に語りかけることが大切です。

多くの人のつながりの中で生かされていることを伝える

我が家は俗にいう「家柄」が良い、家系図があるような家ではないから、と卑下することはありません。

時々、自分たち家族の先祖が、どんな風に生きてきて、社会や地域で役立ってきたか、成功を収めてきたか、苦労を乗り越えてきたか、子供に語って下さい。

その中で、多くの先祖たちがあっての今があり、自分はその人たち一人一人がいなければ存在しなかった、かけがえのない存在であることが実感される地点が、子供たちの内部で訪れます。

その時は、単純に自分をほめてもらう時より、もっと大きな観点から自分の存在を肯定的にとらえられると思います。

生かされている以上、この世の中に対してささやかでも何かを自分も成し遂げたい、社会に役立つ人間でありたいという気持ちがわき、同じようにかけがえのない存在である他人を害しようというネガティブな気持ちに勝って、自分を動かす原動力となるでしょう。

最後に

いじめは年々深刻さを増し、かつ件数も増加の一途をたどっています。

やりきれない思いになる一方で、それぞれの家庭で少しでもいじめを予防することにつながる子育てができれば、と切に願っています。

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